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神田リョウが教える「ジャズを通っておいた方がいい理由」

 

神田リョウのレッスンが受けられる『神田式ゆるふわドラム塾オンライン』のレッスンの一部を抜粋してお届けします。

 

 

 

 

┃ジャズのハードルの高さ

 

 

今日は今まで意外と触れてこなかったジャズをテーマにしようかなと思っています。

 

なんでこれまでジャズをそんなに扱わなかったのかっていうお話なんだけど、一つはめんどくさいってこと。(笑)

 

こんなん言ったら多分Twitterとかで普通になんか炎上しそうなんだけど。まあめんどくさいって語弊があるんですけどね!

 

めんどくさいって何がめんどくさいかっていうと、ジャズっていうワードが広すぎて、実際にはどこから入っていくの?っていうところでみんなハードル高いんやろうなということを感じてしまうと、僕自身はなんとなく思ってるんだけども。

 

まあでも、ジャズって言うワードがでかすぎる、ジャンルが幅広すぎるから、それをテーマに扱うって言うとちょっと「うーんどうしよう?」って感じなんだよね。

 

ジャズはジャズマンじゃないと語れない」雰囲気みたいなのがなんとなくあるんじゃないかみたいな。

 

敷居が高いようなイメージがなんとなく素人ながらにもあるし、ミュージシャンの中でも全くジャズをかじってない人からしたら「ええ、難しそう」みたいな感じになりやすいんじゃないかなって。

 

そんな印象が昔からある気はしていて…、全然そんなこともないはずなんだけどね!

 

何を隠そう、僕はジャズ出身ではあるので一応(笑)。全然レペゼンする気はないですが。ジャズはそれなりにやってたんですよ。

 

どっかのタイミングで「あれ?僕ジャズが本当にやりたいのかな?」って思った時期があったんだよね。上京してちょっとしてから。

 

僕がデビューしたのがジャズトリオだったりもしたんで、上京したての頃は割とジャズをよくやってたんですよ。今でも全然やるけどね。

 

その当時よりはそんなにジャズのステージっていうの少なくはなりましたし、そんなに僕自身も得意だと今も思ってはないと言うか、「あの土着な感じの世界観はまだまだ僕には出せないな」ってやっぱ思ってはいて。

 

ただ今回ジャズを紹介しようと思った理由ってのは、やっぱジャズをなんとなく曲がりなりでも通ってこないと説明がつかない部分がたくさん出てきたんですよ

 

僕、今日改めて見返して気づいたけどもう60回超えてるんよねゆるドラ配信って。すごいよなぁそれって。だいたい1回1時間ぐらいの配信だから少なくとも60時間以上はやってる計算になるってすごいよね。非常にありがたいことなんですけど。

 

んで例えば、今までもシャッフルの説明とかハネモノの説明とかいろんなことを伝えてはきてるんだけども、いかにジャズを通らないで説明しようかなっていうのを試みてたんですよ実は。

 

ここまでの約60回っていうのは。

 

なぜならジャズっていうものを通ろうとすると、どうしてもそこで時間がかかりそうだなと思っていて、ちょっと避けてたんです自分の中で。

 

「ハネモノ」っていうワードもそんなに得意ではないというか、自分の中でもうちょっといい伝え方はないかなとか思ってはいたんだけど、やっぱニュアンスが伝えづらい。

 

だからジャズをなんとなく通ってる方がニュアンスが今後伝えていきやすいなとかいうものがやっぱ自分の中で確固たるものとして出てきちゃったんだよね。

 

「通らなくても行けんじゃねえか」と思ったんだけど、やっぱ説明つきづらいです音楽的に。ということで音楽をまず優先した結果、やっぱジャズは通りましょうという結論に達して今日に至るわけなんです。

 

ジャズが大事って話はレッスンの合間にぽろぽろとよもやま話的に挟んではいたけど、しっかりジャズっていうワードを説明しようっていうところに至りました。

 

ということで今日はジャズに触れます!

 

 

┃なぜジャズを通った方がいいのか

 

 

なんか「手足よりバラバラに練習するんでしょう?」みたいなことを聞いたことある人とか、かじったことある人もいるかもしんないけど、僕がいつもゆるドラで紹介してる基礎練とかもよっぽどフォーエイ 4WAY的な要素があるから、実はそんなに大差ないんですよ。

 

なんでジャズを通んなきゃいけないかっていうのはさっき話した通り、ニュアンスを身に着けるためなんですね。

 

その伝えたいニュアンスっていうのが、シンコペーション感

 

「シンコペーション感というものを持ちましょう」という話はこれまでの説明でもよくしてきたと思う。

 

八分の裏で次の拍にシンコペーションする感じはポップス等でもたくさん出てくるよね。

 

次の拍を繰ってビートを進行させていくっていう捉え方を、常に自分の中で持っとくといいよねっていう話はこれまでも何度となくしてると思うんだけども、よりそれが顕著にビートの中でずっと続いている感じっていうのは、やっぱ一番ジャズが伝わりやすいんですよ。

 

なんかシャッフルももちろん説明はつくんだけども、シャッフルの場合ハネ自体ににフィーチャーしちゃってシンコペーションっていうもの説明しようと思ったときに若干不便だなっていう気がしたんですよね

 

やっぱスイングを感じるように説明していった方が何かといいかなということで、要はシンコペーションをしっかり伝えたいがためにジャズというテーマを選んだというところです。

 

 

┃ジャンルは言語だ!

 

 

これちょっと、割かし無計画にスタートしてる部分ではあるのであれなんだけども、もしかしたら次回にも持ち越すかもしれないですね。このテーマ!

 

ジャズっていうところを紐解くと、やったほうがいいことっていうのがたくさん出てきます。

 

どのジャンルにしてもそうだと思うんだけども、ジャズ語っていうものがあるんですよ。

 

例えばそれはロック語もあるしヒップホップ語もある。ラテン語もある、とかね。ボサノバ語、サンバ語、スカ語、レゲエ語みたいなそれぞれの言語がある。

 

ジャンルっていうのは僕はもう言語だと思ってるんですよね。ドラム自体もそうだと思うし、もっと大きい括りで言うんだったら、やっぱ日本人のドラムっていうのは総じて日本語になりやすいんじゃないかなっていう。

 

それをやっぱ外人っぽくやりたいんですよねっていう理想像って、何となく僕自身も感じる部分あるし、僕も「日本人っぽいドラムを演奏したいですか?っ」て言われたらそういうわけではない。

 

まあ勝手に日本人っぽさはにじみ出るかなと思うんだけども。

 

それぞれのジャンルを考えたときに、やっぱりその国の言語を少し勉強しておくと挨拶ができますよねっていうところだよね。

 

例えば居酒屋で飲んでたら隣に海外の人がいて、「どうやらこれフランス人っぽいな」って思えたら「ボンジュール」の一つでも覚えといたらコミュニケーション取れますよね。

 

そうやってジャズの世界で会話をしようと思ったら、ジャズ語を少し勉強しておくと挨拶ができます。挨拶ができるようになったら少し文法を覚える。文法を覚えて単語を覚えていくとコミュニケーションがとれる。

 

それがやがてそのジャンル特有の空気感になっていくのかなって思ってます。今日はそのジャズ語を少し触れましょうと。

 

「ジャズ語を勉強しなくてもそういうニュアンスを伝えられるんじゃないか?」とかいろいろ考えたんだけど、ちょっと伝わりにくいかなと思って逆に。なのでパンドラの箱を開けてみようかなという気持ちで、今日はジャズ語を解説したいなと思います。

 

 

┃好きなジャズを見つけよう

 

 

まあそんなわけで、ラテンにしてもロックにしてもそれぞれの空気があるんですよ。言語であり空気が。

 

ロックのドラムって言うとロックの空気をまとってる演奏をしてなんぼだし、ラテンの感じっていうのはラテンのフレーバーをまとってなんぼだと僕は思うので、ジャンル分けするならそういう考え方でやるといいのかなと。

 

今回に関してはジャズ語を勉強したいなと思っているんだけども、まず基本的にあんまり難しく考えないでほしいです。

 

まず今日やるのはビバップのスイングなんだけど、結論これをやるにあたってやっぱりジャズはたくさん聞くしかない

 

みんなのお気に入りのジャズが出てくるといいんですけどねー!

 

好きな曲をひたすらコピーするとかっていうのは、実は一番手っ取り早かったりも正直します。

 

自分のお気に入りの、「この曲好きだ」みたいなものが見つかるといいですね。

 

んでジャズってその1個の曲をものすごいいろんな人がやってたりするわけよ。枯れ葉は一つとっても。そういう有名な曲、マイフェイバリットシングスとかジャズの括りの中にあるスタンダードと呼ばれるものをいろんな人が演奏してる。

 

よく言われるのは「ジャズは名曲があるんじゃなくて名演しかない」です。名演がある。このトリオの演奏、このバンドの演奏、このビッグバンドの演奏、このアーティストの演奏が素晴らしい。特にこの曲の演奏が素晴らしい。

 

だから曲に対する評価というよりも、その曲を弾いてるこの演奏は本当に素晴らしい、このときのステージのライブ最高よねっていう。もうライブなんですよ。

 

ライブだから毎回違うから、ジャズって自由なイメージがあるみたいな。なんか自由に演奏してますよね、みたいな。

 

ただその自由ってのは、決まった枠組みの中での自由なんですよねあくまで。

 

フォーマットやルールがそれなりにちゃんとあったりもします。ていうか、ジャズだと思ってやってる人達の演奏がジャズなんだよね本当は。僕はそう思うんだけども。

 

ということでスイングっていうものに今日は特にフォーカスを当てて解説したいなと思います。

 

 

┃神田リョウおすすめのジャズ名演

 

 

詳しいジャズのレッスンはゆるドラで!

 

この記事を最後まで読んでくださった方に、神田リョウおすすめのジャズ名演をご紹介します。

 

Miles Davis – So What (Official Video)

ドラムはJimmy Cobb

コメント: ブラシで刻むシンバルの音色が最高!

 

Dizzy Gillespie, Martial Solal Trio 1958 Cannes – On The Alamo

ドラムはKenny Clarke

コメント:至高のブラシワークがめちゃくちゃ参考になります。

 

Buddy Rich: Bugle Call Rag – 1982

ドラムはBuddy Rich

コメント:ソロの凄まじさはもちろんのこと、スウィングの力をゴリゴリに感じられます。ビッグバンドにおけるドラムが花形と言われる所以を魅せてくれる一幕。なによりタイム感が凄い。

 

好きなジャズを見つけることは、ジャズ練習の最初の一歩。ぜひ日々の練習にお役立てください!

 

 

一般公開はここまで。

神田リョウによるレッスンはいかがでしたでしょうか。

 

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現在50名以上が在籍中のゆるドラで、神田リョウと楽しくドラムを練習してみませんか?皆さんが更に音楽を楽しむきっかけになれば幸いです。

 

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