ただペンタを上下するだけのアドリブから、フレーズを駆使した発展的なアドリブがとれるようになりたい!そんな方にこそ大切にしてほしい、アドリブの引き出しを増やす上で大切な考え方。
宮脇俊郎のギターレッスンが受けられる『オンラインアドリブ塾』のレッスンの一部を抜粋してお届けします。
フレーズ覚えるのは大事だけど…
宮脇 レッスンでいつもやってる事なんですが、アドリブをより発展させていくためには、フレーズのインプットが大切です。しかし、フレーズはひとつのボキャブラにすぎないので、そのボキャブラを他のものと組み合わせていくのが大切なんです。
アドリブ初心者の方が、覚えた理論を使って1からその場で組み立てても、相手に伝わるフレーズに仕上げられるかと言うと、ほとんど無理なんです。
?ボキャブラリーの組み合わせが大事
宮脇 いきなり全てをアドリブで弾く必要はありません。それよりも、コピーしたフレーズのどれを使うかっていうチョイス自体がその人のアドリブなんだというふうな考え方になれば非常に気も楽になるじゃないか、というところになります。
50音をあかさたなはまやらわ、ひらがな50個を覚えさして、動詞、分詞とかっていう語法を教えて「はい名文を作りなさい。」って外国の人に言ってもなかなかできないだろうってこと一緒でございます。
(模範演奏)5つのフレーズ(ボキャブラ)を組み合わせながら
こういうふうに弾いたら立派なアドリブになっていくわけなんです。それをずーっと入れ替えるだけの練習を必死にやったら、そのうち無意識にやっても合うフレーズをチョイスできるようになってくる。
そうすると今度は勘で弾いてもそのフレーズの一部分を生かしたようなものとかいろんなフレーズが自動生成されてくるような。もうそうなると自由に弾いても結構合うようになってくると。そんな感じでしょうか。
?実践では弾きすぎに注意
宮脇 最後に実践面の注意点だけ添えておこうと思うんですが、こういうプレイっていうのはマイナーペンタ一発に比べると、頭の中の使う消費量はハンパじゃないはずなんです。そういう意味では大変なんですマイナーペンタ一発より。
大変で練習もいっぱいしなきゃいけないんですけれども、実践では10~20%の塩梅でボキャブラを使えたら良いかと。そこが実践面では心得ておいてほしいとこかなと思います。
頑張ってフレーズ(ボキャブラ)を弾けば弾くほど理屈っぽい感じになったりするので。なので、ここぞという時にそれを弾くっていう訓練も同時にしておくっていうのが、ブルースセッションとかですぐ使えるようになるコツっていうんですかね。
さいごに
宮脇俊郎によるレッスンはいかがでしたでしょうか。皆さんが更に音楽を楽しむきっかけになれば幸いです。
宮脇俊郎によるオンラインのギターレッスン教室『オンラインアドリブ塾』では、現在30名以上がアドリブ上達のために学んでいます。
宮脇俊郎と楽しく、時にはギャグも交えつつ…アドリブギターを練習してみませんか?
今よりもっと上手くなりたいけど、きっかけがない、周りにレッスンを受ける環境がない、宮脇俊郎のギターに憧れる!そんな方は是非アドリブ塾への参加をご検討ください。