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セッションでいつも同じようになってしまうFeel Like Makin’ Loveをアレンジする方法

セッションに行って演奏しない日はないFeel Like Makin’ Love。それほど定番で、名曲。ですが、毎回ずっと同じ雰囲気で飽きた…そんな声も良く耳にする曲です。そんな時にかっこいいアレンジをバンドメンバーに提案してみたくありませんか?この記事ではいくつかのサンプル・アレンジを用いてFeel Like Makin’ Loveのアレンジ方法を解説していきます!

 

この記事は「ジャム研」で行われた副島俊樹によるレッスンの一部です。

 

 

Feel Likeのダイアトニックコードは?

 

 


 

副島 今日は僕がジャムセッションの場で実際に行っているアレンジ方法について、どういった理論を使ってどのような方法でやっているのかをシェアしていきたいと思います。Feel Like Makin’ LoveとCissy Strutを題材にやっていきたいと思っているのですが、Feel Likeから学んだことがCissyにも活かせるアレンジ方法があるので、まずは「Feel Like Makin’ Love」から解説したいと思います。それではやっていきましょう!

 

生徒 よろしくお願いします!

 

副島 「Feel Like Makin’ Love」のコードを変えて行くときにダイアトニックコードが大事になってくるので、まずはダイアトニックコードをおさらいしていきましょう!

 

それではみなさんに質問です。「Feel Like Makin’ Love」のkeyは何でしょうか?

 

生徒 E♭です!

 

副島 ありがとうございます!E♭キーの曲です。Feel Likeに出てくるコードは大体がダイアトニックコードになっているので、まずはE♭キーのダイアトニックコードを並べて行きましょう!

 

E♭Maj7 Fm7 Gm7 A♭Maj7 B♭7 Cm7 Dm7♭5

 

このダイアトニックコードを使っていつもと違う「Feel Like Makin’ Love」にリハモ(リハーモナイズ)して行きます。では、早速サンプルとして変えてみましょう。よく使われる考え方なのですが他の曲から持ってくる、ということをします。まずは「Feel Like Makin’ Love」のコード進行を書きましょう。

 

Fm9 A♭/B♭ この次にE♭Maj7がくるのですが、ここのE♭Maj7を別のコードに置き換えができます。E♭Maj7は1度の落ち着く雰囲気を持ったトニックコードなので同じくダイアトニックコードの中から落ち着いた雰囲気のトニックコードを7つの中から総当たりで探すことができます。では誰かこの中から代わりになるものを選んで見てください。

 

生徒 A♭Maj7で行きます!

 

副島 それではAメロのメロディも入れて確かめて見ましょう。

 

曲の演奏|Fm9|A♭/B♭|A♭Maj7|%|

 

どうですか?何とも言えないですね、ただE♭Maj7と同じ働きをしたとは言えない進行だなと思います。落ち着いた雰囲気にはなりませんよね。

 

 

Feel Likeのコードチェンジその1

 

 

生徒 Cm7ではどうでしょうか?

 

副島 やってみましょう!

 

曲の演奏|Fm9|A♭/B♭|Cm7|%|

 

どうですか?いけると思いますか?

 

生徒 いけます!

 

副島 見事にハマりましたね。E♭Maj7とCm7はトニックの関係性がありお互い終息感が得られるのでこのように入れ替えることができます。実は他のセッション曲の中で同じような進行のものがあります。わかりますか?

 

生徒 …Crazy Race?

 

副島 残念!違います。正解はBrown Sugerです。ディグリー(ダイアトニックコードを数字化)で表すとキーは違いますがⅡm7→Ⅴ7→Ⅵm7と進んでいます。ここでも本来1度に行くところを6度に進んでいます。つまり1度と6度は置き換えることができるんです。では「Feel Like Makin’ Love」をFm9 A♭/B♭ Cm7で再度やってみましょう!

 

どうでしたか?

 

生徒 ちょっとダークな感じがしました!

 

span style=”color: #ff6666;”>副島 グルーヴもさらにブラックにするとこのコード進行のキャラクターが引き立ちますよ!(デモ演奏)

 

生徒 質問なのですがセッション でいきなり変えてもいいんですか?

 

副島 慣れてくるとよく行われています。響きとしては似ているので例えばベースにCを弾いてもらって僕たち上モノがE♭Maj7を弾くとか。これもやってみましょう!(演奏)

 

生徒 これは良いですね。

 

 

1度maj7と6度m7は交換できる

 

 

 

副島 この考えは歌謡曲によく使われています。例えばスピッツの「空も飛べるはず」。AメロはCから入っているけれどBメロは暗い雰囲気のAmから始まっています。これはキーCの1度(c)と6度(Am)の関係を使っているんです。セッション曲だとWhat’s going onとかね。

 

生徒 確かに!これはどういう理由があって変えられるんですか?

 

副島 一番の理由としては二つのコードの響きが非常に似ていることです

 

生徒 構成音ですか?

 

副島 そうです!

 

生徒 1度のコードを交換するのを6度以外にしても大丈夫ですか?

 

副島 基本的には6度が良いと思います。2度などはトニックではないサブドミナントなので。

 

生徒 メロディを吹いているといきなりバックが暗くなった気がするんですがソロの時はどうしたらいいんですか?

 

副島 テーマはあまり変えることがなくてソロの時は特徴のある音を取り入れるのがいいと思います。マイナーキーで自分がよくやるフレーズとかね。

 

 

Feel Likeのコードチェンジその2

 

 

さて!さらに深いところまで行ってみましょう。ここからもっとモーダルな響きにするにはCm7をCMaj7にするとエグくなります(笑)

 

(実演)|A♭maj7|Gm7|Fm7|Cmaj7|

 

さらに変化させるにはⅣMaj7をⅣm7にします。やってみます。

 

(実演)|A♭maj7|A♭m7|Gm7|Cm7|

 

冬っぽいですね。素敵な響きになりました。ただソロを取るのは難しくなりましたね。笑「Feel Like Making Love」はここまで。この考え方を使って次回はCissy Stratに応用して行きましょう!ありがとうございました!

 

 

それでも分からない時は?

 

 

今回はセッション定番曲のアレンジ方法として、Feel Likeでのリハーモナイズを扱いました。本文で出てきたコード進行をFeel Likeに当てはめて練習してみてください。自分でやってみて分からなかった時は、実際のレッスンで音を出して理解を深めていくことをおすすめします。

 

当スクールではジャムセッションに完全特化したレッスンを行っていますので、実際のセッションでそのまま使えるノウハウを余すことなくお伝えすることができます。目的が明確なレッスンは、必ず皆さんのギターライフを充実するものになりますよ♪

 

実際のレッスンでリハーモナイズをマスターする!

 

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