セッションホストってどうなの?
こんにちはギター科講師の副島俊樹と、ベース科講師の恩田康人です!
我々2人による対談形式の記事もすっかりお馴染みになってきましたね!笑
今回はセッションに欠かせない存在、セッションホストの全てをありのままに語っていこうと思います。
☑目次
1.セッションホストって?
2.どうやったらなれる?
3.ぶっちゃけギャラっていくら?
4.ホストをやる意味
5.これから求められるホスト像
6.まとめ
1.セッションホストって?
副島「なんかもうここまでくると、やりすぎ感があるんだけどね(笑)」
恩田「まあ、とりあえずセッションホストの役割というベーシックな話題から攻めていきましょうよ(笑)」
副島「そうだね!セッションホストというのはご存知の方も多いと思いますが、読んで字のごとくセッションの司会進行をする人のことです。ホスト演奏をしたり、お客さんをサポートしたり、時にはアドバイスもするセッションにおけるリーダーのことです。」
恩田「簡潔!どこでやっても大体そんな感じですよね。ホスト演奏の内容やどのようにセッションを引っ張っていくかというところで、それぞれの考え方やイベントそのものの雰囲気に差が出てくるということですね。」
2.どうやったらなれる?
副島「最近生徒やセッションに来た人に”どうやったらホストになれるんですか?”って聞かれるんだよね。セッションに行き始めの頃ってホストは憧れの存在だよね。僕もなりたくてなりたくてしょうがなかった(笑)」
恩田「一度はみんな思うことですよね。僕はお店のオーナーにホストやらせてくれって言って毎月強引にブッキングしてもらってましたよ(笑)」
副島「僕は本当は当時ホストをやっていた人たちに誘われたかったんだけど、実力不足か全然誘ってもらえなかったから、自分の主催セッションを始めたんだよね。」
恩田「求めないと与えられないというね。ホストやりたいって思っている人はきっとたくさんいて、実力が本当にずば抜けているから自然に声がかかる人もいるけど僕は自分の上達を待つのが嫌だった。でもそうやって自らオーナーに提案して矢面に立ったことである程度の自由は与えられてたなと思います。」
副島「誘われるのが一番いいけどなかなかそう上手くはいかないよね〜」
✔セッションホストになる方法
・すでにホストをやっているミュージシャンと仲良くなり誘ってもらう
・自分の主催セッションをやりたいとお店のオーナーに直談判する
・お店のオーナーにプレイを認めてもらいホストとして出演を依頼される
3.ぶっちゃけギャラっていくら?
副島「もうこれは怒られちゃうよ(笑)」
恩田「僕の名前にモザイク入れといてくださいね(笑)これはお店のシステムによって変わってくるところですね。」
副島「訂正線しか入れれなかったわ。残念ながらセッションホストのギャラは安いです。特定のお店のシステムをここに書くことはできないので、相場でいきます。」
✔ギャラはチャージの50%分が相場
副島「これでチャージが¥3,000-とかだといいんですが、セッションのチャージは大体¥1,000-前後。お客さん一人に対して¥500-の利益しか出ません。」
恩田「例えばお客さんが20人、ホストが5人、チャージが¥1,000-だとしたらホスト一人当たり¥2,000-のギャラということになりますね。お酒でも飲みますか?」
副島「安い居酒屋に行けるくらいだね(汗)。セッションが4時間だとすると時給¥500-!!さらに20人もお客さんが来た場合仕切りは相当大変で、重労働の割には・・・って感じだね。さらに、場合によっては○人目以降しかバックが発生しない場合もあるしね。もし11人目以降のバックしかでない場合だと一人当たり¥1,000-ということになってしまうね・・・。」
恩田「まあそこはやり方次第で、コンテンツとしての面白さやそのお店にとってのメリットをうまく説明できれば交渉はできると思いますし。そういう例も見てきました。」
4.ホストをやる意味
副島「さてセッションホストのギャラが安いということが分かってしまいましたが、ここで重要なのが”なのになんでみんなホストをやるのか”ということです。」
恩田「僕の場合は挑戦的に音を出していける空間だからというのが一番大きな理由です。例えばAメロの後半4小節を全部ドミナントでペダルしてみるとか、ビートを全く別のものに差し替えてみるとか。譜面渡されてお願いしますの仕事じゃまずできない。」
副島「自分のセッションだからこそ好きにやれるもんね。僕の場合は、知り合いのミュージシャンと音を出して遊べる場所として活用している感じかな。まあだから内輪セッションなんて言われるんだけど(笑)。その側面を出しすぎた反省から、超初心者FUNK JAM SESSIONとかを始めたんだよね。」
✔ギャラは安いけどホストをやる理由
・ミュージシャンが日頃の現場ではできないようなプレイを試すため
・ミュージシャン同士の交流の場と捉えている
・自分のスキルを磨くため
5.これから求められるホスト像
副島「最後はこれからのセッションホストについて語っていこう。まず僕はもっと面白いセッションが増えればいいのにと思っているよ。例えばどこのお店のどのセッションでも”初心者からプロまで大歓迎!”って同じことが書いてあるし。」
恩田「僕はもう少し音楽の内容的なところから。今まではセッションホストというと圧倒的な実力を持っていて、その人についていくという感じで音を出していたと思う。でもホストの人口が増えるにつれて実力もまちまちになって考え方にもばらつきが出始めている。こうやりたい、こうした方が絶対に良いって意見は持っていなきゃいけないと思うけど、お客さんや共演者のアイデアをもっとすくい上げてブラッシュアップしていくようなセンスが問われてくるんじゃないかなと思います。」
副島「そうだね。僕達の意見はアプローチは違うけど、”ホストが新しいアイディアを求めていく”という点では共通しているね。最近ではベテランから若手までホストをやれるようになって人口が増えたけど、同じようなセッションばかり増えてるのはどうかと思うよ。このホストにしかできないセッション、ここでしかできないセッションでいいと思うんだよね。」
恩田「例えばアマチュアにしかできないホストとしての企画の仕方もあると思う、そう言ったイベントももう出てきているんじゃないかな?」
副島「それだー!本当にそうだよ。だから僕はセッションホストがアマチュアの世界にも広まればいいなと思ってる。アマチュアの人がホストになる挑戦ができる雰囲気を作っていけたらいいね。」
6.まとめ
今回は知られざるセッションホストの世界について語ってきましたがいかがでしたでしょうか。
ジャムセッションを広く知ってもらうためには、セッションホストはもっと身近な存在でなければなりません。
より多くの人がセッションホストになれる、目指せるような雰囲気を作っていきたいですね!
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