まあ、とりあえずベースはルート音を弾いていれば…。
こんにちは、ベース科講師の恩田康人です。
1行目みたいなこと思ってたり、言ったりしてませんか?
結果としてはその通りかもしれませんが、僕はベーシストにも、特に上手くなりたいと強く思っている人ほどコードを弾く練習をおすすめしています。
理由は次の2つです。
難しく感じる音楽理論もマンツーマンならゆっくり理解できます。
1.ハーモニーを聞き取れるようになる。
ベーシストにとってハーモニーが聞こえているかどうかというもはとても重要なことです。
ハーモニーを聞き取れるようになるとどのような利点があるのか、ジャムセッションを例にして考えてみます。
1-1.リハーモナイズを聞き取れるようになる
セッション中にキーボーディストがリハーモナイズを仕掛けてきた場合、その場で反応することができるようになります。
積み方が複雑で具体的にどんなコードを抑えているのかコードネームにはできなかったとしても、”ルート音がここにあったら気持ちがいいはず!“という感覚が自然に身に付いていきます。
1-2.コードアレンジを提案できるようになる
あらかじめメンバーに相談して違ったコードにアレンジでセッションするのもジャムセッションの醍醐味です。
ハーモニーがきちんと聞き取れるようになってくると、”このメロディに対してどんなコードが合うのか”というシミュレーションが楽器を持たずともできるようになり、その場でアレンジを考えて共演者に伝えることができるようになります。
ジャムセッションだけでなく、バンド活動でも抜きん出た存在になれるでしょう。
また曲を書くときにも、ハーモニーが聞こえていることは大事なことだと思います。
2.縦のポジションが見えるようになる。
ベーシストはその楽器の特性上たくさんの音を鳴らすこともなければ、音域もさほど必要ありません。
しかし派手なプレイをしようと思うとそうもいかず、ルートに対してどこにどの音があるのかというのがわかっていなければ狙ったラインを弾くことはできません。
スケールを練習することも1つの手ではありますが、コード練習でも同じような効果が得られると思います。
また、ふとした拍子にポジションを見失ってしまうことも防げます。
3.練習方法
ベースは音域も低く弦も太いためたくさんの音を弾いたところで濁ってしまいます。
なので弾く音も2,3音が限界です。
色々なバリエーションがありますが、最初はルート、3度、7度の3音が良いと思います。
C△7で言ったらC,E,Bです。
まずは下から順に抑えてみてください。
3音だけでもC△7に聞こえることがわかると思います。
慣れてきたら3度をオクターブ上に上げてみたり、3度は弾かずに…コードを変えて…などなど。
色々繰り返しているうちにコードのキャラクターや、その中の音の関係がわかってくると思います。
4.まとめ
このように、ベーシストであってもコードを練習することによって様々なメリットがあります。
ベーシストはルート音を主に演奏します。
ルート音はコードのキャラクターを決めるだけでなく、その後の展開を示す極めて重要な音です。
その役目を担うベーシストがハーモニーを聞き取れているのとそうでないのとでは、仮に同じ譜面を見ていても、それが全て玉譜で書いてあったとしても、結果として出る音には雲泥の差があると考えています。
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