前回の記事である
はセルフメンテの話でした。
こんにちはベース科講師の恩田です。
先日家で眠っていたベースをリペアしていただきました。
特別に良い楽器と言うわけではないのですが、いつかまた弾きたいと思っていて、そのタイミングがついに来たのです。
そんな経験も踏まえて、今回はプロに依頼するメリットについて僕なりに考えていきます。
1.リペアを依頼しようと思った経緯
手元に渡ってきた時からすでにノイズか酷くて、1度パーツを買い直して自分でリペアを試みたこともありました。
ところが指を焼き、髪の毛を焼き、茣蓙は焦げ、半田付けも芋虫のようにダマになって上手くいかず。
結局音は出てもノイズは改善されなかったので、 “これはプロに任せた方が早くて安全だ” と思いました。
ところがそうは言っても楽器は大切なものなので、フラッと行って楽器屋に預けるというのも少し忍びない感じがして躊躇っていました。
加えて元の楽器の音をよく把握していないのでこうしたいという注文がうまく浮かばず…。
ということは再度調整を依頼するか自分で行わなければいけないということで、時間を無駄にすることは目に見えていました。
納得のいくセットアップにならないのならプロに任せる理由はありませんから、タイミングが悪いのだと思い弦も外して何年も弾かずに保管していました。
ところが去年とあるリペアマンの方を紹介していただき、その仕事にかける信念に “この方しかいない” と思いリペアをお願いしたのでした。
2.プロに依頼するメリット
プロにメンテナンスやリペアを依頼することのメリットは次の4点です。
✔ 時間を有効に使える
✔ 調整の段階から狙った音作りができる
✔ 楽器の状態をきちんと知ることができる
✔ 楽器を信頼して使えるようになる
2-1.時間を有効に使える
まずプロにお願いすると、自分でやるよりも遥かに短い時間で済ませることができます。
仮に “お預り” というかたちになったとしてもその間僕たちは別のことに意識を向けることができるので、時間を有効に使うことができます。
2-2.調整の段階から狙った音作りができる
楽器の音はセッティングによって大きく左右されます。
例えば弦高が明らかに高すぎるベースで、マーカス・ミラーのようなスラップの音を出したいと言っても無理です。
プロに依頼する場合、先に狙いや要望を伝えておけばそのようにセットしてもらうことも可能です。
時には経験、ノウハウに基づいたセットアップやリペアの提案をしていただけることもあって非常にありがたいです。
2-3.楽器の状態をきちんと知ることができる
客観的に見てもらうことで自分の楽器がどんな状態なのかを把握することができます。
気付かないうちにパーツが劣化していたなんてこともありますから、トラブルを未然に防ぐこともできます。
2-4.楽器を信頼して使えるようになる
僕がプロにメンテナンスやリペアを依頼する最大のポイントです。
ステージ上でのベースの音に関して言えば、自分自身とエフェクター類を含め楽器が全てです。
楽器がいつ壊れるかもわからない状態では演奏に集中できません。
また、自分に合ったセットアップができていれば日頃の練習や自分の音に対して謙虚に向き合うことができます。
楽器が完璧にセットアップできているのに満足な音を鳴らすことができないのは、自分の実力不足に他なりません。
3.まとめ
思った通りにセットアップしたいだけなら自分で勉強をすれば良いのです。
大切なのはこちらのオーダーを踏まえてより良い音楽が作れるセットアップを提案していただけることだと思っています。
そしてそれは、本当に幸せなことに、人としても技術的にも信頼できるリペアマンに出会えたからこそ思えたことです。
自分でのメンテナンスに限界を感じている方やどうしたらいいのかわからない方は一度プロに相談してみるのも一つの手だと思います。
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