もう、大きな舞台だけが成功ではない。
今アーティストには、対バン形式でライブハウスに100人動員する集客力より、ワンマンのスタジオライブに20人動員する集客力が求められてると思う。より太い繋がりを持った、濃ゆいファンをしっかりと囲い込む。
— ソエジマトシキ / Soul Guitar Lab (@toshiki_soejima) August 8, 2017
SNSやネットで日々変わるミュージシャンやアーティストの集客方法。今回は今の時代に求められる集客力について、僕の経験を踏まえて書いていきます。
個人が影響力を持てる時代
音楽で成功する。というと皆さんはどんなことを思い浮かべますか?ほぼ100%の人が、巨大なアリーナで歌うアーティスト、もしくはその後ろのプレイヤーを想像すると思います。
これ、もう古いと思います。一昔前のモデルというか、今ではもっとたくさんの成功モデルが存在します。
僕が今回提案したいのは、その中の一つ。スモールビジネスなモデルです。20人呼んで、小さな経済を回していきましょう。
小さな箱やスタジオで20人を前にパフォーマンスする。これができるアーティストは誰でも音楽だけで食べていけるポテンシャルがあると思います。
年に1回しか来ない100人のファンより、毎月来てくれる20人のファンを掴む
単純計算して、20人から1万ずつもらえば月収は20万円です。ストレートな例え過ぎてすみません(笑)。
でもこれ、冗談じゃなくてすごく大切なことだと思うんです。ここ数年で話題になったクラウドファンデンィングも最近話題のVALUやSHOWROOMも、全部100万人に1円ずつもらったら100万円というサービスです。
毎月1万円分の価値を提供する
当たり前ですが、20人のファンに毎月1万円分の価値を提供する必要があります。ここで僕の場合を例にシミュレーションしてみます。
僕の場合ファン1人あたりに
・ライブ
自分のCDの曲を演奏したりするアーティスト活動。
・セッション
交流しつつ楽しめる参加型イベント。
・レッスン
自分が持っているスキルを伝える。
・コミュニティ
交流の場を提供する。
これらの価値を生み出しています。例えばこれらを毎月購入してくれる人がいた場合、その人は僕が生み出す価値に月1万円を払ってくれることになります。
そんな濃密で太い繋がりを持ったファンを、1人ずつしっかりと増やしていきましょう。実際に足を運んでくれるファン一人ひとりとしっかり向き合えば、やるべきことはおのずと見えてきます。
そして真摯にやっていけば、20人は30人になり、100人にも1000人にもなるでしょう。決して夢のない話ではありません。
20人集まれば小さな経済が生まれる
なぜ20人という人数にこだわるかというと、僕の音楽的収入が安定して成長してきたタイミングと、超初心者FUNK JAMに毎月平均20人が来るようになったタイミングが完全に一致していたからです。
このやり方を、1回ライブ等に来てくれた人にさらに何かを売りつけると捉えてしまう人は多いと思います。アーティストにはこういったマーケティングが苦手な人多いですから。
でも考え方を変えれば、来てくれた人をさらに喜ばせるものを提供していると捉えることもできます。そして、売れるか売れないかも分からない努力をするよりは遥かに人の役に立てます。
おわりに
集客について僕の考えを綴ってみました。闇雲に活動しているアーティストやバンド、ミュージシャンの人が、目指すポイントを今一度考え直すきっかけとなれば幸いです♪