前回の記事
で話にあがったリペアしていただいたベース。
この楽器をリペアに出しながら一つ疑問に思ったことがありました。
それは、
“なぜこの楽器だけ大事にとっておいたのか?“
ということです。
今まで何本かベースを所有し、残念なことに修理が不可能になってしまったものや売ってしまったものもありました。
そしてそのほとんどが、値段の上では今回のベースよりも価値のあるものでした。
僕の見る目がなかったのでしょうか?
なぜ僕はこのベースを大切にしていたのか?
そこを紐解きながら、今回は大切にしたいと思える楽器と出会うためにはどうしたら良いのかを考えていきたいと思います。
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1.楽器を手にした経緯
もう10年ほど前になります。
自宅のPCを使って作曲をして遊んでいた時、ふと自分で演奏もしてみたいと思うようになりました。
紆余曲折あって ”よし、ベースを始めよう” と思ったのでした。
しかし中学生にとって楽器なんてそうそう買えるものではなく、どうしたらいいものかと悩んでいました。
学校の先輩に相談するとベースからケース、アンプまでくれるというので全ていただいてきました。
その時のベースがこのプレベです。
(ちなみにケースも現役で活躍中です)
手放さなかった理由は1本目の楽器だったこと、それから譲っていただいたものだったことだと思います。
楽器を弾いてみたくて仕方がなくて、そんな時に譲っていただいた楽器だからこそ思い入れも強かったのかもしれません。
2.大切にしたいと思える楽器に出会うためには?
良い音が鳴る楽器を選ぶことは大事ですが、今回はそれだけでは片付かない何かがあるなと感じました。
きっと今まで手にしては売ってしまった楽器たちの方がこのプレベよりも繊細なレスポンスを持った楽器たちだと思うからです。
他とは違う何か、それはやはり “思い入れ” なんじゃないかなと思います。
その楽器を手にする際のエピソードが強ければ強いほど思い入れも強く深くなります。
譲ってもらうのも、選んでもらうのも、自分の足で納得のいくものを探すのも良いでしょう。
楽器を手にするときに起こった特別な出来事が、その楽器を特別な楽器に変えるのかなと思いました。
だとすると楽器の選び方に正解はなくて、値段も音もデザインもその楽器に興味を持つきっかけでしかないのかもしれません。
3.まとめ
特別だと思える楽器に出会えるかどうか、こればっかりは運かもしれません。
僕はたまたまラッキーで楽器を手に入れましたが、それを捨てずにとっておいて良かったなと思っています。
10年越しにまたきちんと音が出るようになって本当に嬉しくて、その日の昼から次の日の朝までずっとその楽器で練習をしてしまうほど嬉しかったです。
そういう楽器と出会えていたから今もこうして楽器を弾いているのかなとも思っています。
以前の記事にも書きましたが楽器への愛情は上達には不可欠です。
みなさんはそういう楽器にはもう出会っているかもしれないし、これから出会うかも僕にはわかりませんが、そういう気持ちになると練習への姿勢も変わってくるのかなと思います。
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