有賀教平のレッスンが受けられる月2回受けられるオンライン・ギターサロン『アリガラボ』のレッスンの一部を抜粋してお届けします。
というわけで今日はリハーモナイズという題材でお送りしたいと思います。
先日レッスン内で実際にリハモする曲のリクエストを募ったところ、スタンドバイミーが挙がっていたので今回はこの曲をサンプルとして使います。
┃シンプルな進行を題材に
さっそくスタンドバイミーのコード進行をみていきましょうか。めちゃシンプルな進行なんですけど、言わずと知れた王道のコード進行ですね。
キーAで、4つのコードしか出てこないですよね。
最初にAとF#mが2回ずつ、次にでD、E、Aと戻る。これがずっと続くだけです。めちゃめちゃシンプルです。
シンプルだからこそいじりがいがあるっていうところですね!
冒頭コードが2小節ごとに変わるところで、間に1拍チェンジとかを頻繁に入れちゃっても大丈夫なんですけどね。ただやりすぎるとくどくなってしまうので、バランスを見ながらっていう感じにしましょう。
┃「A」のリハモ入門編
冒頭のAをリハーモナイズする時にまっさきにAM7が思い浮かぶ人多いと思うんですけど、実はここメロディがAに対して6度の響きなので、AM7が使いづらいんです。
だからここは素直にAのままだったりとか、A6にリハモするっていうのも手です。
メロディが6度から動けば、普通にAM7にすることもできます。このようにAの中で内声を変えるクリシェ的なリハモができます。
例えばA6からAM7に動くと気持ち良いですよね。ベースはAのままで内声だけ変えるっていう。
カーペンターズとか聞いてみるとこういうイントロが多かったりすんですよ。「close to you」なんかもそうですね。
このアイディアを使えばギターでも簡単にイントロが作れるので、セッションでイントロ出してよって時に使えますよ!
AM7の次に、中指を倒して2弦の6フレットに持ってくとAaugっていうのができるんです。こういう遊び方もできますね。
┃「A」のリハモ上級編”aikoコード”
さあ、次はガラッと雰囲気を変えます。2小節目のAをG13にしてみましょう。
この曲のキーはAなんですけど、A(Ⅰ)に対する度数で言うとG7(♭Ⅶ)ですかね。そこに13thを加えると。
ⅠM7から♭Ⅶ7。この動きは割とよくあります。aikoがよく使いますね。
例えばセッションでよくやる「Feel Like Making Love」とか。
Feel Likeは Key E♭なので♭Ⅶ7はD♭7になります。ちょうど出てきますよね。
|Fm9|A♭/B♭|E♭M7|”D♭7” C7|
それをスタンドバイミーの2小節目で使ってるっていう形ですね。
これがあるだけで一気に雰囲気変わりますよね。ちょっとこの先の展開が危ぶまれるような響きを持ってますね。
┃「F#m」でクリシェを駆使したリハモ
そのまま次のF#mに続きます。本来だとF#mが2小節続くんですけど、ここに動きを加えてみます。
さっきやったクリシェですよね。「天国への階段」のフレーズと同じですよね。
コードで言うと、最初はF#m。
次はF#mM7ですね。
「mM7」っていうのは構成音で言うと、1度、m3度、5度、ここまではm7と同じなんですけど、この後の7thの音がM7になります。だから1度、m3度、5度、M7度。7度が半音上がってるっていう感じですね。
3つ目はF#m7thですね。
ここからさらに半音下げるって感じにしたいんで、4つ目はF#m6ですね。
ルート音から、7度、♭7度、6度っていう風に下降してくラインができます。だいぶいい感じの雰囲気になってきましたよね!
一般公開はここまで。
有賀教平によるレッスンはいかがでしたでしょうか。
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